【実体験】日本語教師のおすすめ本!初級の授業ですぐに使えるこの2冊!
日本語教師のみなさん、教え方に困っていませんか。
大学や養成講座で色々な知識は教わったけど、実際に教壇に立つとわからないことだらけ!
僕も実際に日本語教師を始めたばかりのとき、授業の準備はしたいけれど例文・イラストが全く浮かんでこないということが多々ありました。
そんな人におすすめの参考書・本をご紹介します。今回は新人日本語教師が担当するであろう「初級」の授業ですぐに使える本をまとめました。
参考書・本が必要な理由
そもそもどうして参考書や本が必要なのでしょうか。
インターネットで大抵のことは調べられる時代、本を買わなくても知識は得られるのでは?
いいえ。
日本語教師の場合インターネットで情報を発信しているサイトは非常に少なく、どれもありきたりなものばかりです。
- 「学生にわかりやすい例文を!」
- 「語彙コントロールがされているか確認しよう!」
- 「イメージしやすいように絵カードやイラストを使おう!」
僕は思ったのです。
それは分かったから実際の授業で使える例文・イラストを教えてください!(大量に!)
また、インターネットは誰が書いているかわかりません。よくわからない例文・イラストもたくさんあります。
参考書や本ですと、有名な先生や大学教授の方が作られているので効率よく満足度の高い情報が得られます。
どんな本がいい?
では、どんな本を選べばいいのでしょうか。
今回は初級の授業ですぐに使えることがテーマですので、重要なことは3つです。
- 例文が大量に載っている
- イラストが大量に載っている
- 読んだらすぐに授業で使える
さらに、CD-ROMでイラストがデータ化されているものが付いていたら最高です。
CD-ROMが無くても自分で本をページごとに切り分け、スキャンしてPDFに変換すれば大丈夫です。
データ化しておくと色々な使い方ができるので便利です!
2冊でOK!おすすめの本(実体験)
僕が実際に使っていて、おすすめできる本は2冊です。
- 「絵で導入・絵で練習」(凡人社、2004)
- 「みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 導入・練習イラスト集」(スリーAネットワーク、2012)
「絵で導入・絵で練習」
- 作者: 足立章子,梅田康子,亀田仁,斎藤伸子,斉藤祐美,鶴田優,原川妙子,おおつじこゆき,吉良ゆう子,野口紀子,野島朋子,藤井桂,松浦多恵子,松田陽子,山崎敦子,山本稔子
- 出版社/メーカー: 凡人社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: ペーパーバック
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「絵で導入・絵で練習」はほとんどの日本語学校においてあるので、一度は見たことがあるでしょう。
みんなの日本語に対応しており、1つの文型に10以上の例文とイラストが載っています。
絵が非常にわかりやすく、例文も日常にありそうでわかりやすいものばかりです。
「絵で導入・絵で練習」の一番のオススメポイントはCD-ROMが付いていることです。
全ての絵がデータ化されているので、見せるだけでなく色々なことに応用できます。
- データ化された絵の人物を学生の顔写真や、先生の顔写真にする。
- 絵に吹き出しを入れて、その人物が何と言っているか日本語作文をする。
- 画像を小さくしてA4に8枚くらい貼り付け、絵を見て作文する(こんな感じ↓)
など。
先生の中には例文の状況を画像を加工して一から作っている方もいらっしゃいます。
「絵で導入・絵で練習」なら例文と画像がセットになっているので、そういった準備が必要ありません。
すぐに使える!という点では、一番のおすすめです。
「みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 導入・練習イラスト集」
「みんなの日本語 導入・練習イラスト集」はみんなの日本語の補助教材なので、みんなの日本語に完全準拠しています。
その名の通り導入にも練習にも使えます。
2人1組で会話しながらできる問題もあるので、会話練習に使えます。
ただ、例文が作りづらかったりイラストが難しいものがいくつかあるので、授業前に一度チェックしてください。
欠点として、「みんなの日本語 導入・練習イラスト集」はCD-ROMが付いていません。
なので、1枚ずつスキャンしてデータ化することをおすすめします。
それを見越してのことか1枚ずつ切り離せるよう切り取り線がついているので、ビリビリに破けてしまうことはありませんのでご安心を。(だったらCD-ROMつけて欲しいです)
本に頼りすぎるのもよくない
ここまで初級ですぐに使えるおすすめの本をご紹介しましたが、本に頼りすぎるのもよくありません。
本からゲットした例文やイラストは本当の意味で学生に合った例文ではありません。
自分の頭で学生に生活に合った例文を考えることはやめないでください。
参考書や本の例文を基に、学生に合った例文を考える習慣をつけておけば、地道に例文力は鍛えられるはずです。
まとめ
今回は授業ですぐに使えるおすすめの本をご紹介しました。
何事もまずは見本が必要です。
お値段はかかりますが先行投資だと思って、例文・イラスト作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。