EPA日本語教師の模擬授業の内容は?面接では何が聞かれる?
先日、EPA日本語教師についての質問を受けました。
EPA日本語教師に関しては、まだまだ情報が少ないようです。
今回は、いただいた質問を参考に、EPA日本語教師の第2次選考で行われる面接・模擬授業の内容をご紹介します。
実際にEPA日本語教師の第2次選考を受けて来たので、会場の雰囲気もお伝えできればと思います。
グループワークについて
EPA日本語教師の選考は
- 第1次選考(書類選考)→第2次選考(面接・模擬授業・グループワーク)→採用
という、流れで進みます。
グループワークについての記事も書きましたので、よかったら合わせてご覧ください。
面接・模擬授業について
グループワークの次に、面接・模擬授業があります。
グループワークが終わってすぐではなく、 3時間ほど経ってからです。
面接・模擬授業の時間は人によって違い、グループワークが終わってからすぐの人もいれば、6時間後という人もいました。
模擬授業の詳細
模擬授業は、事前に課題をもらいます。
課題には、模擬授業の課題と状況設定、注意点などが書かれています。
僕がもらった課題は、以下の通りです。
- 学習者:学習者はひらがなとカタカナの読み書きができるレベル
- 使用教材:みんなの日本語初級(初版、第2汎問わず)
- 模擬授業課題:以下のうち、いずれかの1つの課題を選び、文型の形、意味、使い方が分かるように5分で導入してください。
- パソコン・プロジェクター・CDプレイヤーなどの機材は使用できない
- 「できるだけ学習者に話させる、考えさせる」授業
模擬授業後に、面接官から授業についての質問があります。
模擬授業の感想
模擬授業の時間についてですが、日本語学校の採用試験の模擬授業ですと15〜20分程度が一般的ではないでしょうか。
文型の形、意味、使い方が分かるように5分で導入となると、時間が足りなくなるのかなと心配していました。
実際は確かに短かったですが、受講していた養成講座で行なっていた模擬授業が6〜7分程度だったので、極端に短いなとは感じませんでした。
また、僕(応募者)1人に対し、面接官が3人いらっしゃったので、数的な圧迫感を感じました。
面接ではどのようなことが聞かれる?
模擬授業終了後、そのまま面接にうつります。
面接で聞かれたことは、以下の通りです。(覚えている限り)
- 志望動機
- 職務経歴書について(以前の日本語学校を辞めた理由など)
- 以前の日本語学校での業務内容
- チームティーチングの経験
- EPA日本語教師を通してどのようなことが得られるのか(履歴書に書いてあること以外で)
- EPA日本語教師終了後の予定
- 将来、どのようなキャリアを描きたいのか(日本語教師として)
- インドネシアを希望する理由(僕がインドネシア希望だったため)
- 海外生活の経験
- 現在の健康状態、過去の海外生活中の健康状態
- ストレスの解消法
- 質疑応答
あらかじめ決まっている質問は、太字部分だと思います。
他の質問は、話の流れや、応募者の年齢、経歴、プロフィールにより面接官が気になったことを聞いている感じでした。
まとめ
今回は、EPA日本語教師の第2次選考(面接・模擬授業)についてまとめました。
EPA日本語教師には、日本語学校の採用試験とは違い、必ずしも「即戦力」が求められているわけではないと思いました。
教授経験や、授業力を持っているに越したことはありませんが、それと同じぐらい「チームで授業をつくる」「学習者に考えさせる授業」「現在の日本語教師への問題意識」を理解できることが重要なのかなと。
EPA日本語教師の選考に関する情報は、ネット上にはほとんどないと思います。
これからEPA日本語教師を目指す方々のお役に立てたら幸いです。