【元日本語教師が教える】日本語教師の資格はどれがおすすめ?大学・養成講座・検定試験のメリット・デメリット!
「日本語教師って資格いるの?」
「日本語教師になりたいんだけど、どうやってなればいいのかわからない・・・」
という方に向けて、日本語教師の資格についてまとめてみました!
- 日本語教師に必要な資格
- 大学・大学院で日本語教育を専攻する
- 日本語教師養成講座(420時間以上)を修了する
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- どれを選んだらいいの?:自分の学歴・経済事情・生活スタイルによって決めるべし!
日本語教師に必要な資格
日本語教師に、教員免許のような国家資格はありません。
しかし、ほとんどの日本語教育機関には、応募資格があり、以下のいずれかの条件を満たしていることが求められます。
- 大学・大学院で日本語教育を専攻する
- 4大卒+日本語教師養成講座(420時間以上)を修了する
- 日本語教育能力検定試験に合格する
この3つが、”日本語教師の資格”と呼ばれるものです。
これから日本語教師になろうという人にはどれがいいんだか、分かりませんよね。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、まとめてみました。
アンダーラインの部分は特に大きなポイントです。
大学・大学院で日本語教育を専攻する
正確にいうと、大学・大学院で日本語教育を主専攻または副専攻として卒業することです。
メリット
デメリット
- 入試が必要
- 学費がとても高い。最低でも200万はかかる
- 時間がかかる。大学なら4年、大学院なら2年
- 卒業のために、日本語教育と関係のない授業も履修しなければならない
日本語教師養成講座(420時間以上)を修了する
日本語教師養成講座を修了しても、4大卒でなければ有資格者とはみなされませんが・・・。
メリット
- 日本語教師の仲間ができる
- 就職サポートがある
- 理論と実践をバランスよく学べる
- 現役の日本語教師の先生から、実際の情報が知れる
- 教育実習で実際に教壇に立って教えることができる
- 就職の際に、即戦力とみなされる
デメリット
- 費用が高い。平均50万円前後
- 4大卒でないと、養成講座を修了しても有資格者になれない
- 講座によって内容が異なる。理論重視or実践重視かなど
日本語教育能力検定試験に合格する
日本語教育能力検定試験に合格すれば、4大卒でなくても有資格者になれます。
メリット
- 費用が安い(独学)。テキスト・過去問・受験料だけなら4万円前後で揃う
- 通学の必要がない
- 合格すれば学歴は関係ない
- 合格者は給料がアップする学校もある
デメリット
- 難しい。合格率は23%前後
- 仲間ができない
- すぐに質問ができない
- 知識が理論に偏る。授業の作り方・教え方が学べない
- 1年に1度しかチャンスがない
どれを選んだらいいの?:自分の学歴・経済事情・生活スタイルによって決めるべし!
どれも正式な日本語教師の資格であることは確かです。あとは、現在の自分の状況に合わせて選んでください。
個人的に、それぞれに向いているタイプをまとめてみました。
大学・大学院で日本語教育を専攻する
- 高校生
- 将来、大学や公的機関で教えたい(大学院卒)
大学院卒は、大学や公的機関で教えるための必須条件です。給料も上がるので、日本語教師を長く続けたいなら大学院まで行くべきです。
日本語教師養成講座(420時間)を修了する
養成講座に通う一番のメリットは、実践力が鍛えられることです。社会人の方で、すぐに日本語教師へ転職したいと思っている方には、おすすめです。
日本語教育能力検定試験に合格する
- 日本語教育への熱意がある
- 何十万というお金を払えない
- 仕事が忙しくて時間がない
大学や養成講座は、真面目に通っていれば、卒業・修了することができます。が、検定試験は、頑張らなければ合格できません。時間の融通がきき、費用もお手頃に感じますが、試験勉強は、日本語教育への熱い気持ちがないと続けられません。
自分にあった方法で、日本語教師を目指してください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。